ペットを飼ったなら

 飼い主の責任とは?
 
 動物(ペット)の飼い主になるということは、その動物(ペット)の全てに責任を持つ、ということです。

                   出典:「宣誓!無責任飼い主0宣言!!」(環境省リーフレット)より一部抜粋      
                      「あなたとペットの災害対策」(ペットの防災実行委員会リーフレット)より一部抜粋

命を預かる責任

快適で安全な環境を提供する責任

  • 健康と安全の保持
     ペットの種類によって習性や行動、必要な環境は異なります。ペットが生涯にわたって快適で安全に暮らせるように環境を整えましょう。
  • 健康管理
     ペットの病気や感染症等の正しい知識を持ち、病気等の予防及び治療等必要な注意を払いましょう。
  • 繁殖制限
     飼っているペットが増えすぎて管理できなくなることのないように、避妊・去勢手術をしましょう。
  • 逸走防止
     ペットが逃げ出したり、迷子にならないように、必要な対策をとりましょう。 
  • 身元表示
     万が一迷子になったときのことを考えて、自分の飼っているペットだとわかるように、

    首輪に迷子札、マイクロチップ等をつけましょう。


     ▶犬と猫のマイクロチップ情報登録はこちら

命を終えるまで飼い続ける責任

  • 終生飼養
     動物がその命を終えるまで適切に飼いましょう。
  • 誰にでも人生の転機は訪れます。自分の生活が変わってもペットを飼い続けられるか、
    考えておくことが重要です。人は歳をとると体力もなくなり、体調をくずしやすくなりがちで、長期入院や施設への入所など、自分の意思に関係なくペットの世話ができなくなることもあるでしょう。もしものことを考えて、あらかじめ対策をとっておきましょう。

     ▶「"もしも"のことを考えて預け先・譲渡先を決めておきましょう」のチラシ(PDF/470KB)はこちら
  • 人にも動物にも寿命があります。ペットも歳をとると様々な病気や症状が現れ、介護が必要な場合もあります。介護は長期に及ぶこともあり、家族の協力が欠かせません。個々のペットによって、症状や介護の度合が異なりますので、飼い主は無理せず悩みを一人で抱え込まずに、獣医師や飼い主仲間などに相談しましょう。

災害時の責任

  • 災害が発生し、避難が必要は場合には、飼い主はペットとともに「同行避難」をしましょう。
     同行避難をしないと、大切なペットと二度と会えなくなってしまったり、取り残されたペットを救い出すために、多くの危険を伴ったりすることが予想されます。
  • 日頃の心がけ
    ①ペットの健康管理
     日頃から、ペットの健康管理に注意し、定期的な健康診断やワクチン接種、外部寄生虫(ダニ・ノミ等)の駆除に努めましょう。
    ②しつけ
     避難時には、慣れない環境、知らない人、様々な動物などと共にすごさなければいけません。他の人の迷惑にならないため、またペット自身も穏やかに過ごせるように、日頃から災害を想定したしつけを行いましょう。
     >ケージやキャリーバッグの中でストレスなく過ごせる
     >車に乗ることに慣らす
     >他の人や動物を怖がらない
     >不必要に吠えない
     >犬の場合は基本的な訓練(おすわり・まて・おいで等)
    ③身元表示
     災害時にペットが迷子になってしまうことも考えられます。保護された時にすぐに飼い主がわかるように、犬には鑑札・狂犬病予防注射済票・迷子札を、猫には迷子札を必ずつけましょう。動物の種類によっては、迷子札・首輪・足環・耳標・マイクロチップなどの適切な方法で飼い主がわかるようにしておきましょう。
    ④住まいや飼育場所の安全対策
     家族とペットの安全は、住まいの災害対策にかかっています。
     >住まいの点検・補修、耐震強度を確認しておきましょう
     >家具が転倒しないように対策しておきましょう
     >ペットの居場所は、ブロック塀やガラス窓のそばを避けましょう
     >ケージ、水槽で飼っている場合は固定しましょう
    ⑤避難への準備
     緊急時に避難する場所や避難ルートの確認をしておきましょう。
     緊急避難やライフラインが止まることを想定して、必要な物資を備えておきましょう






     ▶「日頃の心がけ」チラシ(PDF/722KB)はこちら
  • 災害が発生したら
    ①まずは人の安全を確保しましょう
    ②つぎにペットの安全です
     突然の災害の時には、ペットも日頃とは違う興奮、怯え等をみせることがあります。落ち着いて、ペットの様子を観察し、人もペットもケガをしないように気をつけながら、家族とペットの安全を確保します。
    ③同行避難します
     ペットと一緒に避難場所まで行きましょう。
     非常用持ち出し品を用意し、移動の途中でペットが逃げないように、首輪、リード、キャリーケースの扉はしっかり点検しましょう。
     足下や頭上に気をつけ、安全を確保しながら移動します。ペットが動揺して暴れたり、逃げようとするかもしれませんので、しっかりとペットにも気を配りましょう。
    ④避難場所で注意すること
     避難場所には動物が好きな人もいれば、苦手な人、動物アレルギーを持つ人もいます。また、様々な動物も集まります。
     様々な人々が不安な気持ちで過ごす場所なので、いつも以上に周りへの配慮が必要です。
    ⑤避難が長期化するときは
     
     避難所での生活が長引く時は、親類、知人等に預かってもらう方が、人・ペットの双方にとって良い場合がほとんどです。日頃から預け先等を準備しておきましょう。


     ▶「ペットと一緒に同行避難」のチラシ(PDF/608KB)はこちら

社会に対する責任

ルールやマナーを守り、周辺に迷惑をかけない責任

  • 飼い主もペットも地域社会のルールの中で暮らしている以上、自分勝手な行動は許されません。ペットが嫌われる理由のほとんどは、動物によるものではなく、飼い主のマナーが悪いことが原因です。
  • 迷惑防止
     公共の場所に排泄物が放置されているのは、誰にとっても不快なだけではなく、衛生上の問題も
  あります。また、飼い主が気づいていなくても、泣き声や毛・羽毛の飛散、排泄物、臭いなどを迷惑
  に感じている人もいます。日頃から周囲の人々への配慮が必要です。

人に危害を及ぼさない責任

  • 地域社会の中には、動物が嫌いな人や恐怖心を持っている人、動物に対するアレルギーを持つ人もいます。放し飼いは、ペットの飛び出しによる交通事故や咬みつき事故など、人も動物もケガをする危険があります。
  • 犬の散歩中の咬みつき事故が増えています。散歩中はリードを短めに持って、犬が人に向かって行かないよう、注意しましょう。

自然環境に影響を及ぼさない責任

  • ペットを放し飼いにすると、野生動物を食べたり、すみかを奪うなどして、生態系等に悪影響を及ぼすことがあります。